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在宅介護

在宅介護「シャロン体験記」

「あっ!!シャロンが息をしていない」という娘の声。

7月26日土曜日の早朝でした。

その日は久しぶりに家族が揃い、川の字になってシャロンの傍で寝ていました。シャロンの介護を在宅にて始めてからちょうど3週間後の事でした。

シャロンが我が家に参りましたのが15年前。夫が大阪に単身赴任、娘が高校2年、息子が高校1年の時です。以来,子供の成長と共に末っ子娘としていつのまにか家族の大切な一員になっていました。車が大好きで四国や単身先の和歌山や近県にはよく一緒に出かけたものでした。

毎日の朝晩の散歩は、豪雨、みぞれ、厳寒、猛暑など辛い散歩もありました。それでもシャロンが元気だと苦になるどころか癒しになりました。

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本当に辛かったのは治る病気ではなく、治る見込みがなくなってからの介護でした。 足腰が立たなくなり、食事も摂らなくなって、日々衰弱していく中、それでも排泄は外でしたいようなので、深夜少し涼しくなった頃、家族総出で抱きかかえるようにして外に連れ出しました。汗どころか涙がわいてきました。そんな日々でも毎日生きている姿を見ることができたのは在宅介護ができたからです。これを最期までまっとう出来たのはホームドクターであった九鬼先生ご夫妻の大きな支援のお蔭です。往診や助言、励ましのお蔭で最期まで看取る事ができたのです。 思えば、生後8週間で熊本のから我が家に来てくれたシャロンとの出会い。彼女は私達家族だけでなく、お友達になってくれた多くの方の脳裏に沢山の思い出と癒しを残してくれました。彼女の最期を看取り、かつ多くの友人からシャロンを偲んでいただいたことはなにより尊く、心の底から彼女と共に生きてこられてよかったと思えるのです。
 




 

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今もまぶたを閉じると、シャロンが逝った前夜、視線を合わせたとき、じっと目線を逸らすことなく何かを訴えようとしていた彼女の姿が浮かびます。きっとこう言っていたことでしょう。「ありがとう,さようなら」そして「私がいなくなっても、家族仲良くね」と。シャロンが逝った今も思い出の居間で天国のシャロンと会話しています。「大丈夫よ」と。





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